3年目 

飛騨高山にて、
まるでこの街に<住む>ような、暮らすような滞在をお楽しみいただける
私たちの1棟貸しの宿「すみや」

嬉しいことに、1棟目の「すみや青花」は昨日で開業2周年を迎えることが出来ました。

思えば、2年前の7月もちょうどコロナ禍の真っ最中。
新規事業への大きな不安と、新しいことに挑戦する喜びが入り混じった不思議な感情の中で、
ほとんどどなたにも伝えることなく、ひっそりとした開業となりました。

ここまで継続できたのは、スタッフはもちろん、
お手伝いいただく皆様や応援してくださるお客様のおかげです。
ありがとうございます。

3年目、という言葉で検索すると福徳の三年目(ふくとくのさんねんめ)という言葉が出てきます。

これは《福徳の利益 (りやく) は3年目に回ってくるという意から》予期しない幸運にあうこと。思いがけない利益を得ることだそうです。

三年に関することわざを探せば、
<石の上にも三年><三年飛ばず鳴かず><桃栗三年柿八年>・・・・どれも大まかには事を成し遂げるには相応の年月が必要という意味のようです。

なかなか、事を成し遂げるとまではいきませんが、
私達の<すみや>はその歩みはゆっくりながら、様々なスタイルを確立させつつあります。

そして3年目のこの秋、飛騨高山の二つのエリア、
市内中心部の町エリアと標高1000mの森エリアに新しく2棟の「すみや」が開業いたします。

今回も町エリアは古材を生かし、町屋の極端な高低差や、消防法をクリアしながらデザインを行い、
歴史ある石積みを見ながら露天風呂をお楽しみいただける宿。

そして森エリアにはツリーハウスやグランピングが可能なテントスペースも作ります。
なんともわくわくしませんか?

町も、森も、
ほぼ同じ敷地内にそれぞれ2軒がありますので、
例えば2家族・12名~15名でお過ごしいただける予定です。

すみや青花の、改装前の町屋の画像を見ると、いろいろな思いが交差します。
欄間も、梁も、そのまま生かしながら彩られた町屋・・・

いろいろな記念日でのご利用も多く、毎回心を込めて提案をいたしておりますが
プロポーズのサプライズのお手伝いでバラの花束のアレンジに悩んだり、結婚式の前撮りにと、この小さな<すみや青花>を見つけて北海道よりお越しくださったお客様とのやりとりもありました。
建築家やインテリアコーディネーター協会の重鎮、宿の経営者の視察など、新しい出会いも嬉しいことにたくさんありました。

一歩を踏み出すことで見えた新しい世界、
3年目の福徳の利益はわかりませんが、3年目に少し期待。(笑)
まだまだ未完成な各宿ですが、それぞれのおもてなしのスタイルを作り上げていきたいと思います。

どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。