飛騨高山の節分 

高山市にはには5つの商店街があります。

<すみや青花>のオフィスもそのひとつ、安川商店街にあり、
アーケードの下を傘を差すこともなく電気屋さん、化粧品屋さんへと
買い物に出かけることが出来ます。

どの商店街も  
店舗数は減ったものの魅力的な店や新たな出店も多く、
郊外型の店舗に押されて衰退することなく、その存在を示しているように思います。

※飛騨国分寺のサイトより

そんな商店街の2月の恒例行事が
節分祭に合わせて行われる<飛騨国分寺節分会>です。

 これは国分寺通り商店街の店主らが中心となり、「鬼」や「七福神」などに扮した参加者が、厄よけ開運を祈願して同寺院境内をはじめ高山の中心市街地一帯を豆まきしながら巡り歩くというもの。

すみや青花のオフィスにも、毎年来てくださり、豆をまいてくださる。
お掃除は少し大変ですが、なかなか素敵な飛騨高山の行事です。

※商店街の和菓子屋にて

節分とは、旧暦でいう大晦日のこと。立春の前日です。

<鬼は外、福はうち>と言いながら豆をまき、
「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味をこめて、
悪いものを追い出す日、
小さい頃は鬼のお面を作ったり、豆を入れる桝を折ったりした記憶があります。

ようやく立春、
ようやく春が来る、
冬の厳しさを知る飛騨びとは、この節分をとても楽しみに過ごしていたのではないでしょうか。


そして2021年の節分は124年ぶりの2月2日、
いつもは2月3日ですから、この年のこの特別な日に元気で暮らせていること自体、
凄い事なのかもしれません。

すみや青花の玄関には、
骨董屋でみつけた古い桝に豆、柊、和紙の張り子面をしつらいました。
この豆、もちろん炒ってあるため食べても美味しい。

そして飾り棚には、印判の皿を飾りました。

印判皿とは、明治以降に行われるようになった絵柄を転写する技法の皿、
それまでの手書きの染付皿と違い量産できる安価なものではありますが、
この柄は珍しいと買い求めました。

まさに豆まきの絵柄、
鬼が可愛そうなくらい怯えて、逃げようとしています。

皿の右上部には金継ぎまでしてあり、
以前の持ち主が大切にされていたことがうかがえます。




残念ながら、2021年の国分寺商店街の節分は中止となってしまいました。
2022年こそ、再開できますように
今年の節分はいつもより強く豆まきをしようと思っています。

早く、安心して旅ができる世の中になりますように。
鬼は外、福は内ですね。